国内データ主権とコンプライアンス
本ページは、CSIRT-Pro における顧客データの所在地、暗号化、テナント分離、国内法対応の考え方をまとめたものです。 エンタープライズ調達時のデータ主権・コンプライアンス評価に利用できます。 個々のチェック項目に対する詳細な回答は、セキュリティチェックシート を参照してください。
提供形態
CSIRT-Pro はマルチテナント型の SaaS として提供し、組織(テナント)単位でデータを論理分離します。 顧客データと分析処理はすべて国内に保持します。 上位要件に応じて、専有コンピュート構成を個別に提供することも可能です(個別見積もり)。 GA は 2026 年 9 月を予定しています。
データ所在地
CSIRT-Pro の顧客データと分析処理は、国内に保持します。 アプリケーション層、列指向ログ分析基盤、認証基盤(OIDC ベースの IdP)のいずれも、国内リージョンのマネージドクラウド上で稼働します。 AI 機能の処理も国内リージョンを利用します。
| 対象 | 所在地 |
|---|---|
| 取り込んだ生ログ・抽出フィールド(列指向ログ分析基盤) | 国内リージョン |
| ケース・取り込み定義(Pipeline)等のメタデータ | 国内リージョン |
| 認証・セッション情報(認証基盤) | 国内リージョン |
| 監査ログ | 国内リージョン |
| AI 機能の処理 | 国内リージョン |
主要な顧客データ(ログ・分析データ)の越境移転は行いません。 サブプロセッサの機能と所在地のレベルでの開示は、セキュリティチェックシート に記載しています。
暗号化
転送時と保存時のいずれも暗号化を適用します。
- 転送時:TLS 1.2 以上を必須とします(TLS 1.3 を推奨)。すべての API 通信および UI アクセスを HTTPS で保護します。
- 保存時:AES-256 によるストレージ暗号化を適用します。オブジェクトストレージ、メタデータ用データベース、列指向ログ分析基盤に適用します。
暗号鍵は鍵管理サービスで管理し、定期的にローテーションします。 弱い暗号スイートは無効化しています。
テナント分離
CSIRT-Pro は組織(テナント)単位でデータを論理分離します。 組織ごとに列指向ログ分析基盤の専用ユーザーと専用ビューを払い出し、ロール経由で自組織のビューのみを参照できる構成です。 顧客が分析データストアへ直接アクセスすることはできません。 データの参照・検索・エクスポートは、いずれも CSIRT-Pro の API および UI を経由します。
テナント内のアクセス制御
テナント内のユーザー間のアクセス制御は、ロールと取り込み定義(Pipeline)の共有権限で行います。 詳細は セキュリティチェックシート の「認証・認可」を参照してください。
データの完全性と監査ログ
監査用途のログテーブルは追記専用の設計で、更新と削除ができません。 これにより改ざんを防いでいます。 API リクエストは全件を監査ログとして記録します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 監査ログの記録範囲 | API リクエスト全件(タイムスタンプ、利用者、組織、パス、メソッド、成否、実行時間、IP) |
| 保管期間 | 1 年(個別契約で延長可) |
| お客様の参照 | 自組織の操作ログを Dashboard で閲覧、API でエクスポート可能 |
個人情報保護法・国内法対応の考え方
CSIRT-Pro は、国内法に基づく個人情報の取り扱いを前提に設計しています。 当社は本サービスでデータプロセッサー(処理者)の立場です。 データ主体からの権利行使請求は、原則としてデータコントローラー(顧客企業)を経由して対応します。
取り扱いの責任分界
ログデータに含まれる個人情報の特定・分類・取り扱い方針の決定は、テナント管理者(顧客)の責任で行います。 S&J は、契約に基づき顧客データへのアクセス権限を最小化したうえで、基盤の運用と保護を担います。
保持と削除
データの保持期間は、取り込み定義(Pipeline)ごとに TTL で設定でき、期間経過後に自動削除します。 削除要求への対応として、取り込み定義(Pipeline)単位でのデータ削除、および組織単位でのデータ完全削除に対応します。 解約時には、一定のバッファ期間(誤解約からのリカバリやバックアップのローテーションのための期間)を経て、組織のデータを物理削除します。
退会時のデータ返却
退会時の専用エクスポート機能は提供していません。 必要なデータは、サービス利用中にお客様自身で取得してください(API および UI でエクスポート可能)。 解約日以降はサービスへのアクセスを停止し、解約後のデータ返却対応は行いません。
要確認
次の点は社内資料間で記載が一致していないため、契約時に確定します。
- 解約後にデータを物理削除するまでのバッファ期間の正確な日数〔要確認: 資料により 30 日 / 90 日の記載あり〕
- データ消去証明書の発行可否〔要確認: 発行可(書面)/ 対応不可の双方の記載あり〕
- 個人情報に関する問い合わせ窓口および標準対応日数〔要確認〕
第三者認証・評価制度
国内向けの主要な第三者認証・評価制度の状況を以下に示します。 最新の状況および NDA のもとでの詳細開示については、営業窓口 へお問い合わせください。
| 認証・制度 | 概要 | 状況 |
|---|---|---|
| ISO/IEC 27001(ISMS) | 情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格 | S&J 株式会社にて取得済(対象:情報セキュリティサービスの提供等) |
| プライバシーマーク(Pマーク) | 個人情報保護体制に対する国内認定制度 | 〔要確認: 取得状況を契約時に開示〕 |
| ISMAP | 政府情報システム向けクラウドサービスのセキュリティ評価制度 | 未登録(政府調達対応が必要な場合は個別協議) |
| SOC 2 Type II | 内部統制の保証報告書(米国準拠) | 取得予定(GA 後 1 年以内) |
| FISC 安全対策基準 | 金融機関向けの安全対策基準 | 準拠対応可(金融顧客向け契約時に対応) |
| PCI DSS | カード情報を扱う環境のセキュリティ基準 | 個別協議(該当環境構築時に対応) |
| 個人情報保護法(日本) | 国内の個人情報保護法 | 対応(個人情報取扱規程を整備) |
ISO/IEC 27001 の適用範囲について
ISO/IEC 27001 は S&J 株式会社として取得済です。 CSIRT-Pro サービスを対象に含む認証範囲の詳細は、契約検討段階で開示します。
利用するクラウド基盤は、ISO/IEC 27001、SOC 1/2/3、PCI DSS 等を取得した事業者を選定しています。
関連情報
データ保護、認証・認可、監査・コンプライアンス、インフラ構成、サブプロセッサ一覧を含む詳細は、セキュリティチェックシート を参照してください。 責任分界の全体像は 責任分界点 を参照してください。